レーザー向けファイバカップリング ソリューション

- PicoQuantのすべてのコリメート フリーレーザー光源にて
ファイバカップリング可能 (350 nm 以下は除く) - 様々なファイバタイプ: マルチモード,
シングルモード,偏光保持シングルモード - 種々の入出力コネクタ: FC/APC, FC/PC, SMA,
高出力ファイバエンドキャップ, その他ご要望に応じて - カップリング効率 Typ. 40–60 % (偏光保持シングルモードファイバにて)
- カップリング効率 Typ. 80 % (マルチモードファイバにて)

PicoQuantのほとんどのレーザーは LDH, LDH-FA, LDH-I シリーズのレーザーヘッド並びに、高出力のVisIR,VisUV レーザーモジュールを含めコリメートビーム出力
1です。これらすべてのレーザー光源はオプションで様々なカップリング(マルチモード,シングルモード,偏光保持シングルモード)が様々なコネクタ経由で可能です。 ほとんどのアプリケーションに対してレーザーの安定性を妨げる後方反射を避けるため FC/APC コネクタを推奨しています。
なぜファイバカップリングか

ファイバへのレーザービームのカップリングは安全な手段でのビーム光の伝送に役立ちます。しかし ファイバカップリングは平凡な光伝送の機能に、ビーム品質の改善という利点を付け加えます。例えば、コリメートされたレーザー ダイオードでの、典型的な楕円形のビーム形状は、ファイバの出力で円形化されて丸いビームになります。 さらに、シングルモードファイバや偏光保持シングルモードファイバへカップリングした光ビームは、ダイオードのすべてのサイドモードをフィルタリングして、ビームプロファイルの円形だけでなくTEMooに近いガウス分布を得ることができます。 実際、共焦点顕微鏡のセットアップでは、レーザー ダイオード ヘッドを偏光保持シングル モードファイバーにカップリングすることがほぼ必須です。
カップリング効率

ファイバカップリングは常に光出力の損失をつながることにご留意ください。楕円形レーザーダイオードビーム形状の典型的なカップリング効率はシングルモードで40%、マルチモードで80%です。典型的なファイバ増幅レーザービーム形状はシングルモードで60%、可視光・近赤外の範囲のマルチモードで80%です。355 nmでのカップリング効率はシングルモードで一般的に50%。350 nm 以下のファイバカップリングは現在、提供されていません。
オプションでファイバ出力のコリメートはご要望に応じて提供可能です。
1 FC/APC レセプタクルが出力として使用されるいくつかのバタフライ ダイオード ベースのレーザー ヘッド (例LDH-P-F-1030、CPDL-S-F-1060) を除きます。LDH-P-FA-530B などの一部のレーザーでは、デフォルトで固定出力ファイバになっています。
仕様
ファイバタイプ | 典型的カップリング効率 (LDH/LDH-I)1 | 典型的カップリング効率 (LDH-FA/VisUV/VisIR) |
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シングルモードファイバ | > 40 % | > 60 % |
偏光保持シングルモードファイバ | > 40 % | > 60 % |
マルチモードファイバ | > 80 % | > 80 % |
| | 355 nm: 50 % (PM) シングルモード, 80 % マルチモード, < 350 nm: ファイバカップリング無 |
1 非点収差と波長シフトの可能性があるため、パルスおよび CW 発振の光ファイバへのカップリング効率は異なります。カップリングは、標準でパルス発振用に最適化されています。
直接発光放出 | マルチモードファイバ | シングルモードファイバ |
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LDHまたはLDH-Iシリーズのレーザーダイオードヘッドは楕円形で典型的寸法1.5 x 3.5 mmのコリメートビームを放出する | マルチファイバカップリングの場合、ビーム形状はファイバの出口でほぼ円形になります。ビームはまたファイバ内部のマルチモードの干渉のため、スペクトルパターンを表します。 | ビームのシングルモードファイバへのカップリングはファイバ出口でビーム形状を変化させ、ファイバ内のビーム伝送において、唯一良好なガウシアンビームプロファイルになります。 |
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ファイバ増幅光源 (LDH-FA, VisUV, VisIR)では 様々なビーム径でほぼ円形になります。 |
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コネクタタイプ

- FC/APC コネクタは、ほとんどのアプリケーションで推奨されます。 このファイバーの端は 8° カットされており、レーザーの安定性を妨げる可能性のあるファイバーへの後方反射を最小限に抑えています。 そのため、このコネクタは常にレーザー ヘッドで使用され、またファイバの出力でも使用されています。
- FC/PC コネクタの出力端はフラットです。 FC/PC コネクタもあるデバイスに接続する必要がある場合は、ファイバの出力で必要になることがあります。 このような場合、あり得る後方反射パルスの光路が、選択されたパルス周期と一致しないように注意が必要です。
- SMA コネクタは、固定精度が限られているため、マルチモード ファイバにのみ適しています。 フラットな出力端を備えています。
ここに記載されているすべての情報は、私どもが知る限り信頼できるものです。 ただし、不正確または省略の可能性については責任を負いません。 仕様および外観は、予告なく変更する場合があります。